蕁麻疹

01. 蕁麻疹(じんましん)とは
蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなく消えてしまう皮膚疾患です。多くの場合、強い痒みを伴いますが、チクチクとした痛みや熱さを感じることもあります。一度現れた症状は数十分から数時間以内に引くことが一般的ですが、中には次々と新しい発疹が出て、数日間続くケースもあります。
皮膚の深い層にある「肥満細胞」からヒスタミンという物質が放出されることで、血管が広がり血漿(血液の成分)が漏れ出すことで起こります。原因がはっきりしているものから、ストレスや体調不良が重なって起こるものまで背景は様々ですが、まずは症状を落ち着かせ、悪化要因を遠ざけることが大切です。
02. 主な症状
蕁麻疹の症状は、その見た目と「短時間で変化する」という経過に特徴があります。
- 皮膚の盛り上がり(膨疹)
数ミリ程度の小さなものから、地図のように大きく広がるものまでサイズは様々です。境界がはっきりした赤みや、中心部が白っぽく盛り上がったような状態になります。 - 強い痒み
多くのケースで激しい痒みを伴います。引っ掻くことでさらに範囲が広がったり、症状が悪化したりすることもあります。 - 一過性の経過
ほとんどの場合、数時間以内、長くても24時間以内には跡を残さず消えてしまいます。ただし、消えては別の場所に現れるという状態を繰り返すことがあります。 - 特殊な症状(血管性浮腫)
稀にまぶたやくちびるが大きく腫れ上がることがあります。これは皮膚の深い部分で起こる浮腫で、痒みよりも重い感じや違和感を伴うのが特徴です。
03. 考えられる原因
蕁麻疹の原因は多岐にわたり、複数の要因が組み合わさっていることも少なくありません。また、全体の約7割以上は原因が特定できない「特発性」のものと言われています。
- 特定の物質によるアレルギー
特定の食べ物(卵、牛乳、小麦、えび、そば等)や、植物、薬剤、昆虫の毒などに対する免疫反応。 - 物理的な刺激
皮膚への摩擦や圧迫、寒冷(冷気や冷水)、温熱、日光、運動、あるいは発汗などの外部刺激。 - 全身状態の低下
過度な疲労の蓄積、精神的なストレス、睡眠不足、感染症(風邪など)による免疫バランスの乱れ。 - 内臓疾患や背景因子
稀に膠原病や甲状腺疾患など、他の病気が背景となって蕁麻疹が現れることもあります。
04. 治療方法

蕁麻疹の治療は、「原因の除去・回避」と「お薬による症状のコントロール」が基本となります。
- 薬物療法(抗ヒスタミン薬)
ヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」の内服が最も一般的で効果的です。最近では眠気の出にくいタイプのお薬が多く、症状に合わせて医師が調整します。重症な場合には、塗り薬を併用したり、短期間のステロイド薬や点滴を行うこともあります。 - 原因の回避
アレルギーや物理的刺激など、特定の誘因がわかっている場合は、それを徹底的に避けることが再発防止につながります。 - 生活習慣の改善
ストレスや疲労を溜めないよう、十分な睡眠と休息を心がけます。体調を整えることで、過敏になっている皮膚の状態を安定させます。
痒いときは「冷やす」ことが有効です
蕁麻疹が出ているときは、患部が熱を持っていることが多いです。保冷剤や冷たいタオルで優しく冷やすと、血管が収縮して痒みが和らぎやすくなります。逆に、入浴や飲酒、激しい運動などで体が温まると症状が悪化しやすいため注意しましょう。もし、息苦しさや声のかすれ、激しい腹痛などを伴う場合は「アナフィラキシー」の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。
監修医師
監修医師
池袋院院長
結城 直哉
順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開
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