性感染症

梅毒

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. 梅毒とは

梅毒(ばいどく)とは、「梅毒トレポネーマ」という細菌が、主に性的な接触によって感染することで起こる感染症です。かつては不治の病と恐れられていた時代もありましたが、現在は早期に発見し、適切な治療を受ければ完治が可能な疾患となっています。

しかし、感染しても初期には自覚症状が乏しかったり、一時的に症状が消えたりすることがあるため、気づかないうちに病気が進行したり、知らずに他人に感染を広げてしまったりする危険性があります。近年、日本国内でも感染者数が急増しており、性別や年齢を問わず、誰もが正しい知識を持って注意すべき身近な病気といえます。

02. 主な症状

梅毒の症状は、感染後の経過時間によって段階的に変化していくのが特徴です。

  • 第1期(感染後約3週間〜)
    菌が侵入した部位(性器、口、肛門など)に、痛みのないしこりや潰瘍(ただれ)ができます。また、股の付け根のリンパ節が腫れることもあります。これらは放置しても数週間で自然に消えますが、菌は体内に残ったまま増殖を続けます。
  • 第2期(感染後数ヶ月〜)
    菌が血液に乗って全身に広がり、手のひらや足の裏、体幹に赤い発疹(バラ疹)が現れます。発熱や倦怠感、喉の痛みなどを伴うこともあります。これらの症状も数週間から数ヶ月で消えることがありますが、根本的な解決にはなっていません。
  • 後期梅毒(感染後数年〜)
    治療せずに放置すると、皮膚や筋肉、骨にゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができたり、心臓や血管、脳、神経に重大な障害を引き起こしたりすることがあります。

03. 考えられる原因

梅毒は、感染している人の皮膚や粘膜、体液に触れることで感染します。主な要因は以下の通りです。

  • 性的接触による感染
    膣性交だけでなく、オーラルセックス(口での性行為)やアナルセックスを通じて、粘膜や皮膚の微細な傷から細菌が侵入します。
  • 直接的な接触感染
    感染部位にみられる潰瘍や発疹などの病変部に直接触れることで感染が成立します。
  • 母子感染(先天梅毒)
    妊娠中の女性が梅毒に感染している場合、胎盤を通じて胎児に感染し、流産や死産、あるいは出生後に子供に重い障害が生じることがあります。

04. 治療方法

梅毒の治療は、原因菌である梅毒トレポネーマを死滅させるために、抗菌薬(抗生物質)を用いた薬物療法を基本に行います。

  1. 薬物療法
    ペニシリン系などの抗菌薬を服用します。病状や段階に応じて、数週間の内服、あるいは1回の筋肉注射(持続性ペニシリン製剤)が選択されます。
  2. 治癒の確認
    薬を飲み終えた後や注射の後に、血液検査を行い、抗体の数値が十分に下がっていることを確認します。医師が「完治」と判断するまで、通院を続けることが不可欠です。
  3. パートナーの同時治療
    自分が治っても、パートナーが感染していた場合は再感染(ピンポン感染)の恐れがあります。そのため、パートナーも一緒に検査・治療を受けることが強く推奨されます。

早期発見・早期治療が自分と大切な人を守ります

梅毒は「症状が自然に消える」という特性があるため、治ったと勘違いして放置されやすい病気です。しかし、体内では菌が静かに進行し続けています。少しでも不安な心当たりや違和感がある場合は、迷わず医療機関(泌尿器科、性感染症内科、婦人科など)や保健所での検査を受けてください。早期に適切な治療を始めれば、決して怖い病気ではありません。100%の予防は難しいですが、不特定多数との接触を避け、コンドームを正しく使用することもリスク軽減には重要です。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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