ピル診療

中用量ピル(月経移動)

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. 中用量ピルとは

中用量ピル(月経移動)とは、旅行、受験、結婚式などの大切な予定と生理が重ならないように、一時的に生理(月経)の日程をずらす目的で使用されるホルモン剤のことです。一般的に避妊や生理痛改善に使われる「低用量ピル」よりも、エストロゲン(卵胞ホルモン)の配合量が多く、より確実に子宮内膜の状態を維持して生理周期をコントロールすることが可能です。

生理の日程を数日から1週間程度「早める」または「遅らせる」ことができ、医師の処方のもとで正しく服用すれば、自分のスケジュールに合わせて体調を管理できます。「大事な日に生理の悩みから解放されたい」という願いを叶える、現代女性にとって非常に便利な選択肢の一つです。

02. 主な症状

中用量ピルを服用することで、一時的に体内の女性ホルモン量が増加するため、人によっては以下のような身体的な変化や副反応が現れることがあります。

  • 吐き気・胃のむかつき:最も多く見られる症状で、服用を開始して数日の間に現れやすい傾向があります。
  • 体のだるさ・眠気: ホルモンバランスの変化により、一時的に強い倦怠感や眠気を感じることがあります。
  • 胸の張り・頭痛: 生理前と同じような胸の違和感や、頭が重く感じる症状が出ることがあります。
  • 不正出血: 飲み忘れがあった場合や、体質によって予定外の少量の出血が起こることがあります。

これらの症状は、服用を続けて体が慣れてくると落ち着くことが多いですが、個人差があります。

03. 考えられる原因

月経移動を行う仕組みと、その必要性が生じる背景には、主に以下のような要因があります。

  • ホルモンによる子宮内膜の維持
    ピルを服用している間は体内の女性ホルモンが高い状態に保たれるため、子宮内膜が剥がれ落ちる(生理が来る)のを防ぐことができます。
  • 消退性出血のメカニズム
    服用を中止すると、数日以内に体内のホルモン濃度が急激に下がり、脳が「生理を開始して良い」と判断して出血が起こります。
  • 特定の行事との重複
    旅行、スポーツ大会、試験、結婚式など、人生の大切なイベントを万全の体調で過ごしたいという心理的・状況的なニーズ。
  • 重い月経困難症への対策
    生理痛やPMS(月経前症候群)が激しいため、重要な仕事や行事の日に寝込んでしまうリスクを回避したいという切実な理由。

04. 治療方法

月経移動の方法には、大きく分けて「生理を早める方法」と「生理を遅らせる方法」の2通りがあります。どちらが適しているかは、予定までの日数や個人の体質によって医師が判断します。

  1. 生理を早める方法
    生理開始から5日目頃までに服用を開始し、10日間前後飲み続けます。服用を止めてから数日後に通常より早い生理が来ます。イベントの最中に薬を飲む必要がなく、副作用の心配をせずに当日を迎えられるメリットがあります。
  2. 生理を遅らせる方法
    次の生理予定日の5~7日前から服用を開始し、遅らせたい日まで毎日飲み続けます。服用を止めてから数日後に生理が始まります。直前の対応が可能ですが、イベント期間中に服用を続ける必要があります。
  3. 吐き気止めとの併用
    副作用の吐き気を防ぐために、吐き気止め(制吐剤)を一緒に処方されることが一般的です。

副作用が心配な方へ、安心のためのアドバイス

「ピルを飲むと気持ち悪くなるのが怖い」という方は多いですが、吐き気止めを併用したり、夕食後や寝る前に服用したりすることで、多くの場合は症状を最小限に抑えられます。万が一、飲み忘れてしまうと出血が始まってしまい、移動に失敗することもあるため、アラームを活用するなどして毎日決まった時間に飲むことが成功のコツです。不安なことは、診察の際に医師へ遠慮なく相談しましょう。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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