内科

高脂血症(脂質異常症)

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  • 札幌すすきの院

01. 高脂血症(脂質異常症)とは

高脂血症(脂質異常症)とは、血液中に溶けているコレステロールや中性脂肪などの脂質が、多すぎたり少なすぎたりする状態を指します。具体的には、悪玉と呼ばれる「LDLコレステロール」や「中性脂肪」が基準値より高い、あるいは善玉の「HDLコレステロール」が低い状態のことです。

血液中に余分な脂質が増えると、血管の壁に脂が溜まりやすくなり、血管が厚く硬くなる「動脈硬化」を進行させます。自覚症状がほとんどないため放置されがちですが、将来的に心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こす引き金となるため、健康診断などで数値を指摘された際は早めの対策が必要です。

02. 主な症状

脂質異常症の最大の特徴は、数値に異常があっても「痛み」や「かゆみ」といった自覚症状がほとんど現れないことです。そのため、気づかないうちに血管の老化(動脈硬化)が静かに進行し、ある日突然、深刻な事態を招くことから「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれています。

進行した場合、まれに「黄色腫」と呼ばれる脂質の塊がまぶたやアキレス腱に現れることがありますが、多くの場合は身体の変化を感じることはありません。しかし、水面下では血管がもろくなり、心臓の血管が詰まる心筋梗塞や、脳の血管が詰まる脳梗塞のリスクが確実に高まっています。数値の異常は、体からの「血管を守ってほしい」という静かなサインなのです。

03. 考えられる原因

脂質異常症を引き起こす要因は、日々の生活習慣が大きく関わっています。

  • 食生活の乱れ
    脂っこい食事、お菓子やアルコールの摂り過ぎ、過食などは、コレステロールや中性脂肪を増加させる直接的な原因となります。
  • 運動不足
    運動が不足すると、体内の脂肪がエネルギーとして消費されず蓄積されるだけでなく、善玉(HDL)コレステロールが減少する原因にもなります。
  • 肥満および喫
    内臓脂肪型肥満は脂質代謝を乱し、喫煙は血管を傷つけて動脈硬化を加速させるため、非常に危険な組み合わせとなります。
  • 遺伝的要因
    生活習慣に関わらず、遺伝的にコレステロール値が高くなる「家族性高コレステロール血症」という体質の方もいらっしゃいます。

04. 治療方法

脂質異常症の治療の基本は、食事療法と運動療法を中心とした「生活習慣の改善」です。

  1. 食事の改善
    飽和脂肪酸(肉の脂やバターなど)を控え、魚(青背の魚)や食物繊維が豊富な野菜、海藻、大豆製品を積極的に摂るようにします。また、食べ過ぎに注意し、適正な体重を維持することが大切です。
  2. 適度な運動
    ウォーキングなどの有酸素運動を、できれば毎日30分以上続けることで、中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす効果が期待できます。
  3. 薬物療法
    生活習慣を改めても数値が十分に下がらない場合や、すでに動脈硬化のリスクが高いと判断された場合には、コレステロールの合成を抑えるお薬などが処方されます。

数値のコントロールは、未来の自分へのプレゼント

自覚症状がないため、食事制限や運動を継続するのは根気がいるかもしれません。しかし、今数値を安定させることは、10年後、20年後の健康な生活を守ることに直結します。あまりストイックになりすぎず、まずは「脂っこいものを少し控える」「一駅分歩く」といった小さな工夫から始めていきましょう。定期的な検査を健康のバロメーターにして、自分の体を労ってあげてください。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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