性感染症

B型肝炎

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. B型肝炎とは

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで引き起こされる肝臓の病気です。このウイルスは主に血液や体液を介して感染し、肝臓の細胞の中で増殖して炎症を起こします。感染には、一時的な症状のあとにウイルスが排除される「一過性感染」と、ウイルスが長期間(6ヶ月以上)体内に留まる「持続感染」の2つのパターンがあります。

特に持続感染の場合、自覚症状がないまま数年から数十年かけて進行し、慢性肝炎、肝硬変、そして肝臓がんへと進行するリスクがあるため、注意が必要です。現在は有効なワクチンや治療薬が開発されており、正しく対処することで病気の進行を抑え、健やかな生活を維持することが可能になっています。

02. 主な症状

B型肝炎の症状は、感染の状態(急性か慢性か)によって大きく異なります。

  • 急性肝炎の症状
    ウイルスに感染してから数ヶ月の潜伏期間を経て、全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振、吐き気、発熱などの風邪に似た症状が現れます。その後、尿の色が濃くなったり、白目や皮膚が黄色くなる「黄疸(おうだん)」が出現するのが特徴です。
  • 慢性肝炎の症状
    多くの場合は自覚症状がほとんどありません。しかし、炎症が長く続くと、疲れやすさを感じたり、お腹が張ったりすることがあります。症状がないまま進行し、肝硬変に至ると、足のむくみ、腹水、意識がぼーっとする(肝性脳症)などの深刻な症状が現れるようになります。

「体がだるいだけだから」と見過ごされがちですが、血液検査で肝機能の数値をチェックすることが発見の鍵となります。

03. 考えられる原因

B型肝炎ウイルス(HBV)の感染経路は、主に以下の3つのパターンが挙げられます。

  • 母子感染(垂直感染)
    出産時にウイルスを持つ母親から赤ちゃんへ感染する経路です。現在は「母子感染防止事業」により、ワクチンや免疫グロブリンの投与が行われているため、新たな感染は劇的に減少しています。
  • 性交渉による感染
    ウイルスを保持しているパートナーとの性交渉を通じて感染します。成人の新規感染原因として最も多いものの一つです。
  • 血液を介した感染
    ウイルスに汚染された注射器の回し打ち、不適切な器具を用いたタトゥーやピアスの穴あけ、あるいは過去の輸血や医療行為などが原因となります。

04. 治療方法

B型肝炎の治療は、ウイルスの増殖を抑えて肝臓の炎症を鎮め、将来的な肝硬変や肝臓がんへの進展を防ぐことを目的として行われます。なお、当クリニックでは検査のみ実施します。治療に関しては、他の医療機関をご紹介します。

  1. 安静と対症療法(急性の場合)
    急性肝炎の多くは自然に回復するため、基本的には入院や自宅での安静、バランスの良い食事が中心となります。劇症化の恐れがある場合には、抗ウイルス薬が検討されます。
  2. 抗ウイルス療法(慢性の場合)
    ウイルスの増殖を抑える「核酸アナログ製剤」の内服や、自身の免疫力を高めてウイルスを攻撃する「インターフェロン」の注射が行われます。特に核酸アナログ製剤は副作用が少なく、1日1回の服用で効果的にウイルス量を減らすことができます。
  3. 定期的な経過観察
    お薬を飲んでいない場合でも、血液検査や超音波(エコー)検査を定期的に行い、肝臓の状態を常に把握しておくことが重要です。

治療を継続し、肝臓をいたわる生活を

B型肝炎の治療において最も大切なのは、自己判断で薬を止めないことです。急に薬を止めると、ウイルスが急増して重症化する恐れがあります。日常生活では、肝臓への負担を減らすためにアルコールを控え、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。「ウイルスと上手に付き合っていく」という前向きな気持ちで、医師と一緒に歩んでいくことが大切です。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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