内科

痛風(高尿酸血症)

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. 痛風(高尿酸血症)とは

痛風とは、血液中の尿酸値が高くなる「高尿酸血症」が続くことで、関節内に尿酸の結晶が沈着し、突然激しい痛みや腫れを引き起こす疾患です。「風が吹くだけでも痛い」と言われるほどの激痛が特徴で、多くの場合、足の親指の付け根に最初の発作が現れます。

かつては贅沢病とも呼ばれましたが、現代では食生活の変化や体質により、誰もが発症する可能性のある身近な生活習慣病となっています。尿酸値が高い状態を放置すると、関節の痛みだけでなく、腎臓へのダメージや尿路結石、さらには動脈硬化などの深刻な合併症を招くリスクもあるため、早期の診断と継続的な数値の管理が非常に重要です。

02. 主な症状

痛風の症状は、ある日突然、関節に激痛が走る「痛風発作」から始まります。

  • 激しい痛みと腫れ
    足の親指の付け根、足首、膝などの関節が赤く腫れ上がり、耐え難いほどの痛みに襲われます。発作は夜間や早朝に起こることが多く、数日から10日ほどで一旦治まります。
  • 痛風結節の形成
    高尿酸血症が長期間放置されると、耳の軟骨や肘、指の関節などに尿酸の塊ができる「痛風結節」が生じることがあります。
  • 合併症のサイン
    尿路結石による激しい腰痛や背部痛、あるいは腎機能の低下に伴うむくみや血圧の上昇などが現れる場合もあります。

一度発作が治まると「治った」と勘違いしがちですが、体内の尿酸値が高いままだと、発作を何度も繰り返すようになり、徐々に関節の変形や慢性的な痛みへと進行してしまいます。

03. 考えられる原因

血中の尿酸値が上昇し、痛風を引き起こす背景には、主に以下のような要因が挙げられます。

  • プリン体の過剰摂取
    レバー類、一部の魚介類などプリン体を多く含む食品の摂りすぎや、アルコール(特にビール)の過剰な飲酒。
  • 肥満と生活習慣
    肥満は尿酸の産生を増やし、排泄を妨げる要因となります。また、清涼飲料水や果物の過剰摂取も尿酸値を上げる一因です。
  • 体質や遺伝的要因
    生まれつき尿酸を排泄する能力が低い体質や、尿酸を体内で作りすぎやすい遺伝的な素因。
  • 過度なストレスや激しい運動
    精神的なストレスや、水分補給を伴わない激しい無酸素運動は、一時的に尿酸値を急上昇させることがあります。

04. 治療方法

痛風の治療は、「現在の痛みを抑えること」と「将来の合併症を防ぐために尿酸値を下げること」の二段構えで行われます。

  1. 薬物療法
    発作が起きている時は、まず炎症と痛みを抑えるお薬(NSAIDsやコルヒチン)を使用します。発作が落ち着いた後、尿酸値を適正に保つための「尿酸生成抑制薬」や「尿酸排泄促進薬」を長期的に服用し、尿酸の結晶を徐々に溶かしていきます。
  2. 食事療法の見直し
    プリン体の多い食事を控え、節酒を心がけます。特にビールはプリン体が多く、アルコール自体も尿酸値を上げるため注意が必要です。
  3. 十分な水分補給
    1日2リットル程度の水分(水やお茶)を摂ることで、尿量を増やし、尿酸の排泄を促します。
  4. 適度な有酸素運動
    肥満を解消するために、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を継続します。急激な運動は逆効果になるため、無理のないペースが推奨されます。

痛みが引いても治療を止めないことが大切です

痛風発作の痛みは一時的なものですが、その原因である「高尿酸血症」は体の内側で静かに進行しています。お薬で痛みが消えたからといって自己判断で服用を止めると、再び尿酸値が上がり、再発や合併症のリスクが高まります。根気強く通院を続け、生活習慣を整えることで、痛みのない健康な毎日を取り戻しましょう。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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