アフターピル(緊急避妊)

01. アフターピルとは
アフターピル(緊急避妊薬)とは、避妊に失敗した際や、避妊なしの性交渉が行われた後に、望まない妊娠を避けるために緊急的に服用するお薬です。主に黄体ホルモンという女性ホルモンの一種が主成分となっており、服用することで排卵を遅らせたり、抑制したりすることで受精を防ぐ仕組みです。
性交渉後、できるだけ早く服用することで高い避妊効果を発揮しますが、あくまで「緊急手段」であり、日常的な避妊方法(低用量ピルやコンドームなど)の代わりになるものではありません。予期せぬ事態に直面した際、女性の身体と将来を守るための大切な選択肢の一つです。
02. 主な症状
アフターピルを服用した際、ホルモンバランスが一時的に変化するため、いくつかのアフターケアや副作用としての症状が現れることがあります。
- 身体的な副作用
最も多いのは一時的な吐き気です。そのほか、頭痛、倦怠感、乳房の張り、めまい、下腹部痛などが起こる場合があります。これらの症状は通常、服用から24時間以内に治まることがほとんどです。 - 出血の変化
服用から数日〜3週間以内に「消退出血」と呼ばれる出血が起こることがあります。これは避妊が成功した一つの目安となります。また、一時的に月経周期が乱れ、予定日より生理が早まったり遅れたりすることもあります。
もし服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、成分が十分に吸収されていない可能性があるため、速やかに医師に相談し、再度服用を検討する必要があります。
03. 考えられる原因
アフターピルが必要となる背景には、主に以下のような避妊上のトラブルや予期せぬ事態が挙げられます。
- 避妊具(コンドーム)のトラブル
性交渉の途中でコンドームが破れてしまった、あるいは外れてしまった場合。 - 低用量ピルの飲み忘れ
常用している低用量ピルを飲み忘れてしまい、避妊効果が維持できているか不安な場合。 - 避妊なしの性交渉
避妊具を適切に使用しなかった、あるいは性被害に遭うなど、自分の意思に反して避妊ができなかった場合。 - 計算間違い
オギノ式などのリズム法で安全日だと思っていたが、排卵日の予測がずれていた場合。
04. 治療方法

アフターピルの治療(処方)は、時間との勝負です。適切なタイミングで正しく服用することが、避妊の成功率を大きく左右します。
- 早期の服用
日本で一般的に処方される「レボノルゲストレル」というお薬は、性交渉後72時間(3日)以内の服用が必要です。また、120時間(5日)以内まで効果が期待できるタイプのお薬もありますが、いずれも「早ければ早いほど避妊阻止率は高い」とされています。 - 医師による診察と処方
医療機関(婦人科・産婦人科)を受診し、状況を説明した上で処方を受けます。現在はオンライン診療による処方も普及しており、心理的なハードルや物理的な距離があっても相談しやすくなっています。 - 経過観察
服用後は、次の生理が来るまで待ちます。服用から3週間経過しても生理(または消退出血)が来ない場合は、妊娠検査薬を使用するか、再度医療機関を受診する必要があります。
不安な気持ちを一人で抱え込まないで
避妊の失敗に気づいたとき、パニックや強い不安を感じるのは当然のことです。しかし、アフターピルは正しく使えばあなたの心身を守る強い味方になります。まずは落ち着いて、できるだけ早く専門のクリニックに相談しましょう。また、これを機に、今後はより確実性の高い避妊方法(低用量ピルなど)について医師と話し合ってみるのも、自分自身を大切にすることに繋がります。
監修医師
監修医師
池袋院院長
結城 直哉
順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開
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