新型コロナウイルス感染症

01. 新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年末に初めて確認された「SARS-CoV-2」というウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。主な感染経路は、感染した人の咳やくしゃみ、会話の際に発生する飛沫を吸い込むことや、ウイルスが付着した場所に触れた手で目や鼻、口を触ることによる接触感染、さらには密閉された空間でのエアロゾル感染が挙げられます。
流行当初から変異を繰り返しており、感染力や症状の強さが変化してきましたが、現在ではワクチンや治療薬の普及により、適切に対処可能な疾患となりつつあります。重症化を防ぎ、周囲に広げないための正しい知識を持つことが、自分自身と大切な人を守るための第一歩となります。
02. 主な症状
新型コロナウイルスの症状は、風邪やインフルエンザと似ている部分が多いですが、非常にバリエーションが豊かであるのが特徴です。
- 身体的な症状
発熱、咳、喉の痛み、鼻水、倦怠感(だるさ)が中心です。一部の変異株では頭痛や筋肉痛、下痢などが目立つこともあります。また、流行初期に多く見られた味覚・嗅覚障害は、最近の株では減少傾向にありますが、依然として現れる場合があります。 - 重症化時の症状
肺炎を引き起こすと、呼吸困難(息苦しさ)や胸の痛み、血中酸素濃度の低下が見られます。 - 後遺症(罹患後症状)
感染から回復した後も数週間〜数ヶ月にわたって、強いだるさ、集中力低下(ブレインフォグ)、咳、動悸などが続くケースがあり、日常生活に影響を及ぼすことも少なくありません。
03. 考えられる原因
新型コロナウイルスに感染・発症する背景には、主に以下のような要因が挙げられます。
- SARS-CoV-2ウイルスの体内侵入
感染者の咳や会話から放出された飛沫・エアロゾルを直接吸い込むことや、ウイルスが付着した手で顔の粘膜に触れること。 - 「3密」環境での滞在
換気の悪い密閉空間、多くの人が集まる密集場所、間近で会話をする密接場面が揃うことで、空気中のウイルス濃度が高まり感染しやすくなります。 - 免疫力の低下や基礎疾患
過労や睡眠不足による免疫力の低下に加え、高齢、糖尿病、心疾患、肥満などの基礎疾患がある場合、ウイルスへの抵抗力が弱まり、発症や重症化のリスクが高まります。
04. 治療方法

新型コロナウイルスの治療は、症状を和らげる「対症療法」と、ウイルスの増殖を抑える「原因療法(抗ウイルス薬)」を組み合わせて行われます。
- 自宅療養・対症療法
軽症の場合は、解熱鎮痛剤で熱や痛みを抑え、十分な水分補給と安静を保つことで、自身の免疫力による回復を目指します。 - 抗ウイルス薬の投与
高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクが高い方には、医師の判断により経口薬(飲み薬)や点滴薬が処方されます。これにより、ウイルスが体内で増えるのを防ぎます。 - 入院治療
肺炎が悪化し、酸素吸入が必要な場合は入院が必要です。高度な全身管理とともに、ステロイド薬による炎症の抑制や、必要に応じた人工呼吸器の使用などが行われます。
焦らずに「休むこと」を最優先に
感染がわかったら、まずは心身をしっかりと休めることが回復への近道です。熱が下がった後も、体力が完全に戻るまでには時間がかかることがあります。「早く日常に戻らなければ」と焦らず、段階的に活動量を増やしていきましょう。また、周囲への感染を広げないよう、発症から数日間は外出を控え、自宅内でも換気や手洗いを徹底するなどの配慮を心がけましょう。
監修医師
監修医師
池袋院院長
結城 直哉
順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開
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