婦人科感染症

カンジダ

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. カンジダとは

カンジダ(カンジダ症)とは、真菌というカビの一種である「カンジダ菌」によって引き起こされる感染症です。この菌は、実は健康な人の体内(皮膚、口の中、消化管、腟など)にも普段から存在している「常在菌」の一つです。

通常は善玉菌などとのバランスが保たれているため、悪さをすることはありません。しかし、過労やストレス、あるいは他の病気などで免疫力が低下した際に、菌が異常に増殖することで不快な症状が現れます。性感染症としての側面もありますが、それ以上に自身の体調の変化が引き金となって発症することが多い、誰にでも起こりうる身近な病気です。

02. 主な症状

カンジダは発症する部位によって症状が異なりますが、特に多い「腟カンジダ」や「皮膚カンジダ症」では以下のような症状が見られます。

  • 腟カンジダの症状
    最も代表的なのが、外陰部の強いかゆみです。また、おりものの状態が変化し、酒かすやカッテージチーズ、あるいは白く濁ったお粥のようなポロポロとした見た目になるのが特徴です。ひどくなると赤みや腫れ、排尿時の痛みや性交痛を伴うこともあります。
  • 皮膚カンジダ症の症状
    指の間や股ぐりなど、湿気がこもりやすい部位が赤くただれ、小さな水ぶくれや湿疹ができることがあります。かゆみを伴うことが多く、皮膚がふやけたようになる場合もあります。
  • 口腔カンジダ症の症状
    頬の内側や舌に白い苔のような膜が付着します。これを無理に剥がすと赤く腫れたり、出血や痛みが生じたりすることがあります。

03. 考えられる原因

カンジダ菌が異常増殖し、発症に至る主な原因には以下のものが挙げられます。

  • 免疫力の低下
    風邪や過労、寝不足、精神的なストレスなどが重なり、体の抵抗力が落ちているとき。
  • 抗生物質の使用
    他の病気の治療で抗生物質を服用した際、体内の有益な細菌(善玉菌)まで死滅してしまい、菌のバランスが崩れてカンジダ菌が優位になるため。
  • ホルモンバランスの変化
    妊娠中や生理前など、ホルモンバランスが大きく変化する時期は腟内の自浄作用が弱まりやすくなります。
  • 湿気と温度
    汗をかいたままの放置、通気性の悪い下着の着用、あるいは糖尿病などで血糖値が高い状態が続くことも、菌が繁殖しやすい環境を作ります。

04. 治療方法

カンジダの治療は、主に抗真菌薬(カビを抑える薬)を用いて、増えすぎた菌を元のバランスに戻すことが基本となります。

  1. 外用薬・局所療法
    患部に直接塗るクリームタイプの軟膏や、腟の中に挿入する腟錠(錠剤)を使用します。かゆみや炎症が強い場合には、これらを組み合わせて数日間〜1週間程度継続します。
  2. 内服薬
    症状が広範囲にわたる場合や、繰り返す再発が見られる場合には、飲み薬による抗真菌薬が処方されることもあります。
  3. 生活習慣の改善
    薬による治療と並行して、菌が好む「高温多湿」な環境を作らない工夫が重要です。治療中は患部を清潔に保ち、免疫力を高めるために十分な休息をとることが回復への近道です。

再発を防ぐためのセルフケア・アドバイス

カンジダは「一度治っても、体調次第で再発しやすい」という特徴があります。予防のためには、デリケートゾーンを洗いすぎないことが大切です。石鹸でゴシゴシ洗うと必要な自浄作用まで奪ってしまうため、お湯で優しく流す程度にしましょう。また、通気性の良い綿素材の下着を選び、蒸れを防ぐことも効果的です。少しでも「おかしいな」と感じたら、恥ずかしがらずに早めに専門医を受診し、菌をしっかり抑えきることが再発防止の鍵となります。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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