血液検査
01. 血液検査について
血液検査は、腕などの血管から少量の血液を採取し、そこに含まれる細胞、成分、酵素などを分析することで、体内の健康状態を客観的に把握する最も一般的な検査の一つです。私たちの血液は全身を巡りながら酸素や栄養を運び、老廃物を回収する役割を担っているため、血液の状態を調べることは、いわば「体の通信簿」を確認することに似ています。自覚症状がない段階の生活習慣病や、内臓機能の低下、炎症、貧血など、多くの健康リスクを早期に発見するための重要な指標となります。

02. 検査を受けるタイミング
血液検査は、ご自身の健康を守るための「気づき」のチャンスです。主に以下のようなタイミングで検討することをおすすめします。
- 定期的な健康診断のとき
年に一度は数値を確認し、前年からの変化を把握することが大切です。 - 体に不調を感じたとき
慢性的な体のだるさ、微熱、動悸、めまいなど、特定の症状がある場合。 - 生活習慣を改善したいとき
食生活や運動習慣を見直す際、現在の脂質や血糖値の状態を知る目安になります。 - 持病の経過観察
治療の効果を確認したり、お薬の副作用が出ていないかをチェックしたりする場合。
03. 検査でわかること
血液一滴から得られる情報は非常に多岐にわたります。主な項目とその内容は以下の通りです。
- 肝機能・腎機能の状態
AST(GOT)やALT(GPT)、クレアチニンなどの数値から、臓器が正常に働いているかがわかります。 - 脂質・血糖値
コレステロールや中性脂肪、血糖値(HbA1c)から、動脈硬化や糖尿病のリスクを確認できます。 - 貧血や炎症
赤血球やヘモグロビンの量で貧血を、白血球やCRPの数値で体内の炎症や感染症の有無を判定します。 - 免疫・アレルギー
特定の物質に対するアレルギー反応や、免疫機能が正しく働いているかを調べることが可能です。
04. 検査結果への向き合い方
検査結果が届いた際、基準値から外れた項目があると不安を感じるかもしれません。しかし、血液検査の結果はあくまで「今のあなたの状態を映す鏡」であり、それだけで全てが決まるわけではありません。
大切なのは、一つの数値に一喜一憂するのではなく、「なぜその数値になったのか」を医師と一緒に考えることです。体調や直前の食事内容、ストレスによって数値は変動することもあります。もし再検査や精密検査が必要になった場合は、それを「より詳しく自分の体を知るためのステップ」と前向きに捉え、早めに専門家の診察を受けるようにしましょう。
血液検査の数値が「A判定」でも油断は禁物?
全ての項目が基準値内であっても、前年の数値と比較して急激に変化している場合は注意が必要です。例えば、基準値内ギリギリまで数値が上がっている場合、生活習慣に何らかの変化があったサインかもしれません。「異常なし」という結果だけでなく、自分自身の数値の「トレンド(傾向)」を追うことが、将来の病気予防における真のアドバイスになります。検査結果はぜひ過去のものと比較して保管しておきましょう。
監修医師
監修医師
池袋院院長
結城 直哉
順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開
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