性感染症

性器ヘルペス

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. 性器ヘルペスとは

性器ヘルペスとは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」の感染によって、性器やその周辺に小さな水ぶくれや潰瘍(皮膚が深く傷ついた状態)ができる性感染症(STI)です。この病気の大きな特徴は、一度感染するとウイルスが体内の神経節に一生住み着き、体調不良やストレスをきっかけに「再発」を繰り返すという点にあります。

初めて感染した際には、強い痛みや発熱を伴うことが多く、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。一方で、再発時は比較的症状が軽い傾向にありますが、パートナーへの感染源となる可能性は常にあります。デリケートな部位の悩みであるため一人で抱え込みがちですが、適切な治療と管理によって、症状をコントロールしながら付き合っていくことができる病気です。

02. 主な症状

性器ヘルペスの症状は、初めての感染(初感染)か、潜伏していたウイルスの再活性化(再発)かによって大きく異なります。

  • 初感染時の症状
    ウイルスに感染してから2〜10日ほどの潜伏期間を経て発症します。性器の激しい痛み、多数の水ぶくれ、潰瘍が現れ、歩行や排尿が困難になるほど痛むこともあります。また、高熱や足の付け根(そけい部)のリンパ節の腫れを伴うのが一般的です。
  • 再発時の症状
    初感染に比べると症状は軽く、水ぶくれの数も少なめです。発症の直前に、患部にピリピリとした違和感、ムズムズするような痒み、神経痛のような痛みを感じる「前駆症状」が見られるのが特徴です。
  • 無症候性排毒
    症状が全く出ていない時でも、皮膚や粘膜の表面にウイルスが出てきていることがあり、本人が気づかないうちにパートナーへ感染させてしまう場合もあります。

03. 考えられる原因

性器ヘルペスを引き起こす主な原因と、発症のきっかけは以下の通りです。

  • 単純ヘルペスウイルスの感染
    主に「単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)」が原因となりますが、近年では口唇ヘルペスの原因となる「1型(HSV-1)」がオーラルセックスを介して性器に感染するケースも増えています。
  • 直接的な粘膜・皮膚接触
    性行為(性交、オーラルセックス、アナルセックス)によって、感染部位のウイルスが相手の粘膜や傷ついた皮膚に付着することで感染します。
  • 免疫力の低下(再発の引き金)
    一度感染したウイルスは神経に潜んでいます。過労、寝不足、精神的ストレス、風邪などの病気、生理前後、あるいは強い摩擦などの物理的刺激によって免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動を始めます。

04. 治療方法

性器ヘルペスの治療は、ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」の使用が基本となります。早期に治療を開始するほど、症状を軽く、短期間で抑えることができます。

  1. 抗ウイルス薬の服用
    飲み薬(錠剤)が一般的で、初感染時や症状が強い場合には点滴を行うこともあります。塗り薬(軟膏)もありますが、飲み薬の方が高い効果が期待できます。
  2. 再発抑制療法
    年間に何度も再発を繰り返す方(概ね年6回以上)に対しては、毎日少量の薬を飲み続けることで再発を未然に防ぎ、パートナーへの感染リスクを減らす治療法もあります。
  3. PIT(再発あらかじめ療法)
    再発の前兆(ピリピリ感など)を感じた時に、患者さん自身の判断ですぐに服用を開始できるよう、あらかじめ薬を処方しておく方法も普及しています。

パートナーと共に、正しい知識で向き合いましょう

性器ヘルペスと診断されると、ショックや不安を感じるかもしれません。しかし、この病気は決して珍しいものではなく、適切な治療でコントロールが可能です。症状がある時は無理をせず安静にし、性交渉は控えましょう。また、再発を防ぐには「疲れを溜めない」「十分な睡眠をとる」といった心身のケアが何よりの予防になります。大切なパートナーを守るためにも、お互いに理解を深め、オープンに話し合える環境を作ることが心の回復にも繋がります。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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