性感染症

淋病

対応可能な院:
  • 札幌すすきの院

01. 淋病とは

淋病(淋菌感染症)とは、「淋菌」という細菌が性行為などを通じて粘膜に感染することで引き起こされる、代表的な性感染症(STI)の一つです。主に尿道や子宮頸管などの生殖器に強い炎症を起こしますが、近年ではオーラルセックス(口腔性交)による咽頭(のど)への感染も非常に増えています。

放置すると男女ともに不妊の原因となる可能性があるほか、他の臓器への合併症を招く恐れがあるため、早期発見と適切な治療が極めて重要です。女性の場合は自覚症状が乏しいケースも多く、知らないうちにパートナーに感染させてしまう「ピンポン感染」が起こりやすい疾患でもあります。一人で悩まず、正しい知識を持って対処することが健康回復への近道です。

02. 主な症状

淋病の症状は男女で大きく異なり、特に女性は症状が目立ちにくいという特徴があります。

  • 男性の症状
    感染から数日の潜伏期間を経て、排尿時に刺すような激しい痛みを感じるようになります。また、尿道から黄白色のドロっとした膿(うみ)が出るのが特徴で、下着が汚れるほどの量が出ることもあります。
  • 女性の症状
    おりものの量が増える、色が黄色っぽくなる、不正出血、あるいは軽い下腹部痛などが現れることがありますが、症状が非常に軽く、感染に気づかないまま進行することが少なくありません。悪化すると卵管炎や骨盤内炎症性疾患を引き起こし、激痛を伴うこともあります。
  • 咽頭(のど)の症状
    のどの痛みや腫れ、発熱が見られることがありますが、多くの場合は無症状です。自覚がないまま、キスやオーラルセックスを通じて他者へ感染させてしまうリスクがあります。

03. 考えられる原因

淋病の主な原因は、感染している部位との直接的な粘膜接触です。主に以下のような要因で感染が広がります。

  • 性交渉による粘膜接触
    膣性交だけでなく、オーラルセックス(口での接触)やアナルセックスを通じた、感染部位との直接的な接触が主な原因です。
  • コンドームの不適切な使用
    避妊具を最初から正しく使用しない、あるいは使用しない状態での接触は、感染リスクを著しく高めます。
  • 粘膜分泌物への接触
    感染者の精液、膣分泌物、唾液などが、相手の尿道、子宮頸管、咽頭、直腸などの粘膜に触れることで細菌が侵入します。
  • 母子感染
    淋菌を保有している母親が出産する際、赤ちゃんが産道を通る過程で菌に触れ、新生児結膜炎などを発症することがあります。

04. 治療方法

淋病は細菌感染であるため、抗菌薬(抗生物質)を用いた治療が基本となります。近年、飲み薬に対して耐性を持つ「耐性菌」が増えているため、現在は医療機関での点滴や注射による治療が推奨されています。

  1. 抗菌薬の投与
    淋菌に有効な特定の抗菌薬を、点滴または筋肉注射で1回投与するのが一般的です。多くの場合は、この1回の治療で高い除菌効果が期待できます。
  2. 再検査による完治確認
    症状が消えたからといって、菌が完全にいなくなったとは限りません。治療から1〜2週間後に再度検査を行い、菌が死滅したことを確認するまでが治療のプロセスです。
  3. パートナーの同時検査・治療
    淋病は非常に感染力が強いため、パートナーも感染している可能性が高いです。再感染を防ぐためにも、必ず二人同時に検査・治療を受ける必要があります。

パートナーへの配慮と「治りきる」ことの大切さ

淋病は恥ずかしさから受診をためらってしまう方も多いですが、自己判断で市販薬などを使用しても治ることはありません。放置は重症化や将来の不妊リスクに直結します。治療中は性交渉を一切控え、必ず医師が「完治」と判断するまで通院を続けてください。大切なパートナーを健康リスクから守るためにも、勇気を持って正直に話し合い、一緒に向き合うことが大切です。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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