内科

胃腸炎

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01. 胃腸炎とは

胃腸炎とは、食べ物の通り道である胃や腸の粘膜に炎症が起こる病気の総称です。主にウイルスや細菌の感染によって引き起こされる「感染性胃腸炎」が多く、一般的には「お腹の風邪」と呼ばれることもあります。特に冬場はノロウイルス、春先はロタウイルスなどが流行し、集団感染の原因となることも少なくありません。

感染性のもの以外にも、暴飲暴食やアルコールの過剰摂取、食物アレルギー、過度なストレスなどが原因で起こることもあります。主な症状は嘔吐や下痢ですが、健康な成人であれば数日で自然に回復することが多い病気です。ただし、小さなお子様や高齢者の方は脱水症状を起こしやすいため、適切なケアと注意深い観察が必要となります。

02. 主な症状

胃腸炎の症状は、原因となる病原体や個人の体調によって異なりますが、主に消化器系に急激な不調が現れます。

  • 身体的な症状
    突然の激しい吐き気や嘔吐、何度も続く下痢、腹痛(しぼられるような痛み)、胃の不快感、食欲不振などが代表的です。感染性の場合は、これらに加えて発熱や悪寒、全身の倦怠感、頭痛などの風邪に近い症状を伴うこともあります。
  • 脱水のサイン
    激しい下痢や嘔吐を繰り返すと、体内の水分と塩分(電解質)が急激に失われます。口の渇き、尿量の減少、立ちくらみ、皮膚のカサつきなどが現れた場合は、脱水症が進行している可能性があるため注意が必要です。

これらの症状は通常、数日から1週間程度で改善に向かいますが、症状の強さや持続時間は原因菌の種類によって異なります。

03. 考えられる原因

胃腸炎を引き起こす要因は多岐にわたり、主に以下のような原因が考えられます。

  • ウイルス感染
    ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスなど。汚染された食品の摂取や、感染者の便や吐物からの接触感染、飛沫感染が主なルートです。
  • 細菌感染
    カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌(O-157など)、黄色ブドウ球菌など。主に加熱不十分な肉類や魚介類などを食べることによる食中毒が原因となります。
  • 生活習慣や物理的刺激
    暴飲暴食、刺激物の過剰摂取(激辛料理やアルコールなど)、または特定の薬剤(抗生物質や鎮痛剤)の副作用による粘膜の荒れ。
  • 精神的ストレス
    強いストレスや自律神経の乱れが胃腸の働きを阻害し、炎症や機能低下を引き起こすケース。

04. 治療方法

胃腸炎の治療は、原因を問わず「安静」と「水分補給」を行い、自然に回復するのを待つ対症療法が基本となります。

  1. 水分と電解質の補給
    最も重要なのは脱水を防ぐことです。一度にたくさん飲むと吐き気を誘発するため、経口補水液やスポーツドリンクなどを、スプーン一杯程度の少量からこまめに摂取するようにしましょう。
  2. 食事のコントロール
    吐き気が強い時は無理に食べず、胃腸を休めます。症状が落ち着いてきたら、お粥、うどん、すりおろしリンゴ、スープなど、消化に良く脂肪分の少ないものから少しずつ再開します。
  3. 薬物療法
    必要に応じて整腸剤や吐き気止め、解熱剤などが処方されます。細菌性の場合は抗菌薬が使われることもありますが、ウイルス性の場合は特効薬がないため、自身の免疫力で治すことになります。

下痢止めを自己判断で使わないように

辛い下痢を止めたい一心で、市販の下痢止めをすぐに飲みたくなるかもしれませんが、注意が必要です。感染性胃腸炎の場合、下痢は「体内の悪いウイルスや細菌を外に出そうとする防御反応」です。薬で無理に止めてしまうと、病原体が体内に留まり回復が遅れることがあります。まずは医師に相談し、適切な処方を受けるようにしましょう。また、周囲への感染を防ぐため、手洗いの徹底と嘔吐物の適切な処理を心がけてください。

監修医師

REVO CLINIC 池袋院院長 結城直哉医師

監修医師

池袋院院長

結城 直哉

順天堂大学医学部卒業後、総合病院で勤務。2024年にREVO CLINIC 池袋院院長に就任。内科と美容医療を組み合わせ、忙しい現代人が気軽に相談できる新しい医療の形を目指しREVO CLINICを展開

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